歌詞の意味・考察

菅田将暉「まちがいさがし」歌詞の意味・解釈・考察まとめ|米津玄師の楽曲提供

ライター:chikako.m 40代女性
米民歴:1年

 

菅田将暉「まちがいさがし」歌詞全文

歌手:菅田将暉
  作詞・作曲:米津玄師

 

まちがいさがしの間違いの方に
生まれてきたような気でいたけど
まちがいさがしの正解の方じゃ
きっと出会えなかったと思う
ふさわしく 笑いあえること
何故だろうか 涙がでること

君の目が貫いた 僕の胸を真っ直ぐ
その日から何もかも 変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな 深い春の隅で
退屈なくらいに何気なく傍にいて

間違いだらけの 些細な隙間で
くだらない話を くたばるまで
正しくありたい あれない 寂しさが
何を育んだでしょう

一つずつ 探し当てていこう
起きがけの 子供みたいに

君の手が触れていた 指を重ね合わせ
間違いか正解かだなんてどうでもよかった
瞬く間に落っこちた 淡い靄の中で
君じゃなきゃいけないと ただ強く思うだけ

君の目が貫いた 僕の胸を真っ直ぐ
その日から何もかも 変わり果てた気がした
風に飛ばされそうな 深い春の隅で
誰にも見せない顔を見せて

君の手が触れていた 指を重ね合わせ
間違いか正解かだなんてどうでもよかった
瞬く間に落っこちた 淡い靄の中で
君じゃなきゃいけないと ただ強く思うだけ

 

 

菅田将暉「まちがいさがし」の誕生背景

米津玄師さんと菅田将暉さんの出会いは、米津玄師さんが「灰色と青(+菅田将暉)を創作するに当たって、コラボレーションする相手は菅田将暉さんしか考えられない、という強い想いから始まりました。

米津玄師さんは自ら菅田将暉さんに会いに行き、そこでふたりは意気投合して、「灰色と青」でのコラボレーションが実現し、美しい楽曲が生まれました。

この時から、ふたりは同世代の友人として親交を深めてきました。

話す度に、また何か一緒にやりたいねと、お互いに作品をまた共に作りたいという思いの中、米津玄師さんが菅田将暉さんが歌う場面をイメージして楽曲を提供することになりました。

ですが、ここから米津玄師さんの楽曲作りのスランプが始まってしまいます。

米津玄師さんは菅田将暉さんのことを、まず一人の人間としてリスペクトし、歌声も嫉妬する程の良い声を持ち、「菅田将暉」という、役者や歌手としての才能ある人に歌ってもらう曲を作らなければならないと、強い想いで楽曲提供に臨んでいました。

この菅田将暉さんをリスペクトする想いが、逆にプレッシャーとなってしまったのです。

最終的に、2曲の候補曲が出来上がり、「菅田将暉が歌う曲」として、『まちがいさがし』が誕生しました。

 

菅田将暉「まちがいさがし」のタイトルの意味

「まちがいさがし=間違い探し」と漢字に置き換えた時、懐かしさをおぼえる方もいるのではないでしょうか。

最近はあまり見かけなくなった、2枚並んだ絵の、1枚目と2枚目の絵の中で、変わっている所を見つけるクイズです。

2枚の絵の違いは、本当に些細な箇所で、見つけるのが難しくなっています。そっくりだけれど、確実に2枚の絵のを「正解の絵」と「間違った絵」とに、区別しています。

2枚並んでいる「正解の絵」と「間違った絵」。

米津玄師さんは、この2枚の絵を、人生に例えて、曲のタイトルを『まちがいさがし』にしたのです。

 

菅田将暉「まちがいさがし」のストーリー展開

この人生を、僕は間違った人生だと思って、ずっと生きて来たんだ。だって、そうだろう?誰が見ても、僕は不幸としか言いようがない人生に、あっという間に落ちてしまったのだから。

だから、人を愛することを諦めたんだ。不幸な僕は、誰かを愛しても、幸せにしてあげられないのだから。

そんな間違った人生の中で、間違いばかりを探す毎日を送っていた、あの日。

君が、目の前に現れた。

君は、僕の人生が正しいか間違っているかなんて、まるで気にも留めずに、僕のそばで、何気ない話を、いつまでもしてくれた。

僕が一度、「間違った人生になってしまったんだ」と言った時、君はとても悲しい目をして、黙って僕を見つめ続けた。僕は、君のその瞳を見て、人生を正しいか間違っているかと、思わなくなったんだよ。

今は、ただ、君と一緒に居て、笑顔で何気ない話をして、毎日を重ねていくことが、僕の大切な人生になったんだ。

僕だけしか知らない、君の顔を、ずっと僕のそばに居て、これからも見せて欲しいんだ。

 

菅田将暉「まちがいさがし」の歌詞の意味・考察・解釈

ここまでを踏まえて、歌詞に込められているメッセージについて、考えていきましょう。

人生の落伍者というレッテルとの闘い

米津玄師さんは、十代の頃、誰も信用できない、自分は人生の落伍者だという想いの中で、たった一人で音楽のすべてを作り上げてきました。

楽曲を投稿し始め、音楽家「米津玄師」となっても、自分一人で楽曲のすべてを作ることに変わりはなく、音楽を作ってきました。

ですが、米津玄師さんは、自分が如何に狭い世界で物を見ていたかということに、気づきます。そして、菅田将暉さんを始め、多くの方との共同で音楽を作るようになりました。

『まちがいさがし』は、米津玄師さんが生きてきた、ネガティブな物の見方をしてきた自分が、周囲の人を信じ始めることが出来て、人との関わりでしか見えてこないことを、メッセージにした曲なのです。

その曲『まちがいさがし』が、尊敬する菅田将暉さんへと提供されると、菅田将暉さんへテレビドラマの主題歌のオファーが舞い込み、ドラマ『パーフェクトワールド』の主題歌に起用され、ドラマの世界観ともシンクロするという、人と人との関わりの中で、不思議なめぐり合わせで、見事な着地のしかたをしました。

音楽家「米津玄師」が、人を信用して、見えてきた世界観の移り変わりを、『まちがいさがし』の歌詞に、散りばめているのです。

 

私人「米津玄師」としてのこれから

米津玄師さんは、『Lemon』の記録的な大ヒットによって、あらゆる悪意ある人達の存在、プライベートに侵入してくる物事に、心を痛めていると、最近のインタビューで語っています。

「音楽家の米津玄師」が、公にしたことだけを、私たちは知っているだけで居なければいけません。

私人の米津玄師さんは、「音楽家の米津玄師」ではなく、ごく普通に生活する、ひとりの男性です。そのことを尊重しましょう。

プライベートを圧迫されるような生活は、「音楽家の米津玄師」にも、悪影響を与えます。

「私人の米津玄師」さんが、安心して、楽しく生活することが出来る環境であることが、これからも素晴らしい楽曲が発表されることに、つながるのです。